Greeting
ごあいさつ
寒河江市病院事業管理者
久保田洋子
病院スタッフと互いに協力しあい、より良い医療の提供を
寒河江市立病院は、平成28年度から病院運営形態を地方公営企業法の一部適用から全部適用への移行により、日々変化する医療環境に対して、迅速・柔軟かつ効率的な対応が可能となり、地域における中核医療機関として一層の強化を図ってきました。
具体的な取り組みとしては、平成29年度から「寒河江市立病院新改革プラン」を推進し、そこに掲げた計画や目標などを的確に実行しながら、病院経営の改善を進めてきました。
令和4年3月に総務省から「持続可能な地域医療提供体制を確保するための公立病院経営強化ガイドライン」により経営強化の必要性が示され、地域において必要な医療提供体制の確保を図り、その中で安定した経営の下で医療提供する重要な役割を継続的に担っていくことが今後の公立病院経営強化の目指すところであります。
そのためには、医師・看護師等の不足・偏在や人口減少・少子高齢化社会における医療需要の変化といった課題に対応しながら、限られた医師・看護師等の医療資源を地域全体で最大限効率的に活用するという視点を重視し、市立病院の経営強化を目指していきます。
寒河江市立病院の基本理念である「私たちは、地域住民に信頼され、安全で安心な笑顔の病院を目指します」を全職員の行動指針として、院長をはじめとする病院スタッフと互いに協力し合い、公営企業として合理的かつ効率的な病院経営に努め、より良い医療の提供を継続できるように努力する所存でありますので、地域の皆様のご理解とご支援をお願いいたします。
後藤康夫
院長
超高齢社会に対応すべく、持続可能な地域密着型の病院づくりを推進します
寒河江市立病院は、地域住民の生命と健康を守り地域の健全な発展に貢献することを使命とし、地域の皆様に親しまれる身近な医療機関であるとともに、休日・夜間の診療や救急医療の提供など、地域医療機関としての重要な役割も果たしております。また、寒河江市立病院は超高齢化社会に対応した療養病棟と、急性期疾患の治療、回復を目的とした一般病棟があり、地域の中核的病院としての役割を担い、近隣の医療機関や診療所、介護・福祉施設などと連携を図りながら地域一体となった医療を進めています。
山形県地域医療構想では、近い将来にリハビリ等の継続治療を行う回復期病床が不足すると予測されており、当院においても、平成30年度に病棟の大規模改修工事を実施して入院環境の改善を図るとともに、病床数の適正化及び回復期機能の充実を行いました。また、近隣の高度医療機関等はもちろん、診療所及び介護・福祉施設とも連携を進めながら、予防と診療を一体的に提供する医療機関として超高齢社会に対応すべく、持続可能な地域密着型の病院づくりを推進しております。
一方、医師の働き方改革や新興感染症等への対応については、医師不足に直面している公立病院にとって喫緊の課題でありますが、他の医療機関との機能分化と連携強化に努め、信頼される質の高い医療の提供と全職員の目標管理の徹底を図りながら、地域の皆様に愛される病院を目指してまいります。